第30回 企業交流会

企業交流会 マツダ(株) のご案内

『品質工学で自動車開発を変える』
~ 自動車開発の生産性向上に挑む – MBDを軸とした新しい開発体制へ ~

 第30回企業交流会は盛会のうちに終了しました。交流会の開催にご協力いただきましたマツダ株式会社の皆様に感謝申し上げます。

開催案内

 第30回企業交流会をマツダ(株)において開催いたします。第30回企業交流会のメインテーマは「品質工学で自動車開発を変える」です。
 昨今の地球環境問題を受け,自動車の燃費向上課題はもとより,様々なエネルギー変換技術の活用,ひいては自然エネルギー利用への転換なども大きな課題となっています。また,ITの進化により,様々な機器を繋げ,お客様に提供する価値を高めていく取組みも必須といえます。このように,自動車産業においては、走る,曲がる,止まる の基本性能を極めることに加えて、新たに取り組むべき開発課題が大幅に増加してきました。こうした状況に応えるには、開発のやり方を抜本的に変えていく必要があります。
 品質工学は自動車開発の進め方の変革に大きく貢献できると考えられます。そこで今回の企業交流会では,MBD (Model Based Development),機能性/ロバスト性評価 等をキーワードに,どのように自動車開発を変えていくべきか,技術マネジメントと評価のあり方について論議を進めていきます。

テーマ  『品質工学で自動車開発を変える』〜自動車開発の生産性向上に挑む - MBDを軸とした新しい開発体制へ〜
日 時 2019年3月8日(金) 10:45-17:30
訪問先 マツダ(株) 広島本社(広島県安芸郡府中町新地3-1) [アクセス案内
集合場所 工場見学にお申込みの方:10:35までにマツダ本社ショールームに集合。
工場見学に参加されない方:12:00までにマツダ本社 企業交流会会場受付に集合。(11:00よりマツダの工場概要や生産技術を紹介するビデオを上映します。視聴ご希望の方はお早めに企業交流会会場にお越しください。)
交通手段 山陽本線上り(岡山方面)または呉線上り(呉方面)に乗車し,向洋駅にて下車。南口より徒歩5分。
定 員 100名(品質工学会員が優先となります。)
申込締切 2019年2月22日(金) ただし,定員になり次第締め切ります。参加ご希望の方はお早めにお申込みください。
参加費 会員9,000円 非会員18,000円
(懇親会は別途参加費5,000円を予定。懇親会のみの参加はできません。)
主 催 一般社団法人 品質工学会
 

参加申込

 参加申込受付は終了しました。 
 参加申込いただいた方には,参加券および参加費請求書をお送りします。加費については,請求書に記載の振込先に支払期限までにお振り込みください。
 

プログラム

(2019.2.1 updated)

10:45 工場/マツダミュージアム見学(見学会の参加申込受付は終了しています。)
12:00 昼食
13:00 開会挨拶
・品質工学会会長 谷本 勲
・マツダ(株) 執行役員 車両開発本部長 松本浩幸
13:10 講演「 マツダにおけるMBD活動
マツダ(株) 常務執行役員・シニア技術開発フェロー 人見光夫
14:10 壇上発表
(1)マツダにおける品質工学の取組み
マツダ(株) 武重伸秀
(2)トヨタ自動車のパワートレーン開発における取組み
トヨタ自動車(株) 太田茂樹
(3)企業における品質工学の戦略的活用 ~QVCプロセス~
日産自動車(株) 茂木 徹
(4)自動車用ヘッドランプのモデルベース開発に向けた取組み
スタンレー電気(株) 小西定幸
16:00 パネルディスカッション「品質工学による自動車開発の生産性向上に挑む」
司会:サワダ技研(株) 沢田龍作
パネリスト:壇上発表者
17:30 閉会挨拶
18:00-19:30 懇親会

 

壇上発表の概要

発表(1)「マツダにおける品質工学の取組み」

マツダ(株) 武重伸秀

 
 マツダは,これまで走る歓びをお客様に提供することを極めてきたが,開発しなければならない対象が増加し続けている。これに対して工数を増やすのではなく,品質管理や品質工学の考え方を応用することで業務の効率を高める取組みを実施している。その際,メーカー単独で得られる効果はそれ程大きくはなく,関連サプライヤー含めて一緒に取り組むことで,更に大きな効果を得たいと考えている。その取り組み事例について報告する。

発表(2)「トヨタ自動車のパワートレーン開発における取組み」

トヨタ自動車(株) 太田 茂樹

 
 トヨタ自動車は『もっといいクルマ』づくりのための成長を目指している。そのためにパワートレーン開発においては従来,開発者の内部で実施されていた機能設計を工程として定義し,その中で品質工学の基本の考え方から発した,システムの働きを深く考え分解し入出力でつなぐ「機能ブロック図」を用い設計,生産技術,製造をつなぎ全体最適を素早く実現することを目指している。その取組について報告する。

発表(3)「企業における品質工学の戦略的活用~QVCプロセス~」

日産自動車(株) 茂木 徹

 
 日産自動車では,開発段階で製品のばらつきを抑制するQVC(Quality Variation Control)プロセスを体系化し,活用している。技術開発段階では,機能展開と品質工学を活用してばらつきを抑制する技術を確立し,製品開発段階では,確立した技術を活用することで効率的に製品開発を進めている。本発表では,QVC プロセスの全体構成と標準ツールについて解説する。

発表(4)「自動車用ヘッドランプのモデルベース開発に向けた取組み」

スタンレー電気(株) 小西定幸

 
 技術開発においては先行性,汎用性,再現性が重要であり,お客様の潜在ニーズを先取りし,様々な商品に,容易にチューニングできる技術開発を実行する必要がある。しかし,制御系,機械系に対してはMBDが進んでいるが,光学系開発へのMBD適用は検討段階にある。今回品質工学の考え方を適用することで,MBDへの足掛かりを得る取組の一端をご紹介する。

お問合せ

企業交流会に関するお問い合わせは,品質工学会事務局までお願いします
  品質工学会事務局 中山,金野(こんの) 

  ・ TEL (03) 6268-9355  ・FAX (03) 6268-9350